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漢方薬と西洋薬との大きな違い

漢方薬と西洋薬との大きな違い

漢方薬は、通常二つ以上の天然の生薬(しょうやく)を組み合わせて配合された、いわば『複合薬』なのでその処方の中には多くの成分が含まれます。
それ故一つの処方で色々な症状に対応出来ます。

また、複数を組合せることで薬効の増強や副作用の緩和が図られています。
これが、漢方薬は副作用が少なくその効き方は体が本来持っている自然治癒力を高め、バランスを整えることで治すと言われるゆえんです。

一方、西洋薬(新薬)は、単一の成分を抜き出し化学合成により人工的に作られているので、部分的に強い薬効が期待できる半面、単一成分による薬理作用が強く出過ぎる場合もあります。

漢方医学は、西洋医学のように病名を診断するのではなく、本人の自覚症状や体力や体質などにより虚(きょ)、実(じつ)、陰(いん)、陽(よう)といった「証(しょう)」を判定し、その「証(しょう)」にあった処方を使用します。
「証(しょう)」とは漢方独自の用語で、病人が示す様々な状態(=特徴)のことを言います。
つまり同じ症状でも、違う体質の人には違う漢方薬が処方される可能性があります。

実証(じっしょう)とは、体力的に充実していて、栄養状態が良く、肌つやも良い人で、抵抗力(闘病反応)が強い状態です。
虚証(きょしょう)とは、体力的に虚弱で、栄養状態が悪く、体型はいわゆる水太りか痩せ型の下垂体質で、肌につやがなく、食べ過ぎると胃もたれを起こしやすい人で、抵抗力(闘病反応)が弱い状態です。

陽証(ようしょう)とは、症状が活動的で、外部に表れやすく、脈が速く、熱が高く、のどが渇くような状態の場合です。
陰証(いんしょう)とは、症状が静的で、内部に隠れて表れにくく、なんとなく元気がなく、脈も遅く、熱も高くない一見すると症状が軽いように見える状態です。

また、「証(しょう)」を判定するのには色々な見方があり、その一つに「四診(ししん)」があります。それは「望診(ぼうしん)」「聞診(ぶんしん)」「問診(もんしん)」「切診(せっしん)」の四種類の診察法です。

望診(ぼうしん)とは、肉眼で観察する方法で、体格や体型、顔色や肌のつやを診るほかに、「舌診(ぜっしん)」という、舌の色、舌の形、舌苔を診る診断方法が、望診(ぼうしん)では重要視されます。聞診(ぶんしん)とは、聴覚と嗅覚を使って診断する方法で、患者さんの声や咳、呼吸、腹の音の状態を聞いたり、口臭や体臭などにより判断する診断方法です。
問診(もんしん)とは、一般的に言う問診と同じで、患者さんに病状を聞く診断方法で、体質など一見すると病状と関係のないようなところまで詳しく聞き判断します。
切診(せっしん)とは、脈の速さや強さを診る「脈診(みゃくしん)」や、腹部を手で触って硬さやはりを診る「腹診(ふくしん)」などがあります。

それ以外にも、「気血水(きけつすい)理論」といって、生体は「気」「血」「水」という3つの要素の体内循環であるとする概念などがあります。
これらすべてから総合的にその人の「証(しょう)」を判断します。
漢方薬では「証(しょう)」に合った処方薬を飲むことが何より大切です。

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