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映画『裏切りのサーカス』ゲイリー・オールドマンがスマイリー役。神がかった演技。絶賛。

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スパイ映画『裏切りのサーカス』は必見!非常に巧妙かつ複雑な「二重スパイ(もぐら)」の世界を暴露!

これは過去に実在した事件を元に小説化、映画化されたものである。

映画『裏切りのサーカス』は、原作は大ベストセラーとなった小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』は、イギリスでは週末興行収入で3週連続1位に輝く。

ヴェネツィア国際映画祭を皮切りに、各賞を総なめにした。
国民感情の違いもあり、スパイ活動とは現実離れしているここ日本ではあまり話題にもならなかった映画と言っても過言ではないだろう。
それだけに、希少価値的な作品であり、まるで舞台上での淡々としたセリフの掛け合いが続く回想映画でもある。

イギリス秘密情報部(ロンドンのケンブリッジサーカスにあることから通称サーカス)の内情が恥部を含め事細かに描写され内容的にはかなり充実していると思った。

(印象)

最初『裏切りのサーカス』というお題目と、キモイおっさんの「どアップ写真」のジャケットを見る限り、サーカスのピエロをしていた「おじさん」が何かとんでもない猟奇殺人でも犯す映画なのか?とも思ったくらいである。

随分とこの映画の題名タイトルで損しているなぁ~と感じる。

この写真はなんとゲイリー・オールドマンなんですね。驚きました。ゲイリー・オールドマンは、古参俳優の中でも叩き上げ。少年時代は貧困生活から奨学金を勝ち取って演劇の学士号を取得した優等生。映画界のドンとも呼ばれ多くの若手俳優との交友があり、特にブラッド・ピットはオールドマンを「GOD(神)」と称えているほどである。 その他、クリスチャン・ベール、ジョニー・デップ、クリス・パインなどからも師匠と慕われるほどの面倒見の良さであり実力派の俳優とも言える。近年では、『バットマンシリーズ』の警察本部長として定番出演し、とても安定した正義漢ぶりを発揮しているが、その昔は凶悪犯の統領やシンジケートのボス役など憎まれ役に徹していた。

そこで今回は、英国諜報部のナンバー2として登場。最後には裏切り者を密かに調査し、静かに抹殺していく恐ろしい役柄。英国紳士の裏側に潜むとてつもない陰謀が渦巻き、日々何事もなかったかのように淡々と職務を忠実に実行していく姿がそこにある。

 

つまり背景は、当時のMI6とKGB、つまり英国諜報部(サーカス)とソ連(センター)との水面下における「駆け引き」を描いている映画でもある。

当時のMI6、有能なスマイリーの伝説

MI6と言っても、007映画のボンド役もいない、美女に囲まれての華やかさなど皆無。無機質な業務風景と謀議、そして理不尽な指令と騙しの日々。全編の配色がグレーであり、雨もしくは曇天。霧がたちこめ、晴天はほとんど無い。俳優のセリフは静かでシンプル。そして沈黙は限りなく重い。ストーリーでの主人公はスマイリー。

主な俳優を見ただけでも「くせ者」揃い。凄いですよ。

渋い役から悪役まで演じたら超一流のゲイリー・オールドマンがスマイリー役。(近年ではウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男でアカデミー賞・主演男優賞を受賞)
このオールドマンを筆頭に、
コリン・ファース サーカスの幹部(実力派俳優で近年は特に人気)
トム・ハーディ サーカス工作官(実行隊員)(若手演技派俳優ナンバー1)
マーク・ストロング サーカス工作官(実行隊員)(渋い、クール、この人が出演すると重みが増す)
ジョン・ハート コントロール(サーカスのボス 引退)(映画界の長老、貫禄十分)
トビー・ジョーンズ (サーカスの現リーダー)(数多くの映画出演、超くせ者)
ベネディクト・カンバーバッチ(サーカスの中堅幹部 主役の片腕的)(実直、几帳面、従順な役は天下一品)
キーラン・ハインズ サーカスの幹部(暗黒街のボス役や史劇など出演多数、独特の雰囲気を持つキャラ)
スヴェトラーナ・コドチェンコワ 謎の女・ソ連情報部(イリーナ役として処刑される。美女)
ざっと紹介するとこんな感じだ。とにかく名優をよくこれだけ揃えたな・・と感じた。とにかまだまだ多くの出演者が出てくるが初めて観ると頭が混乱してくる。

この中に、「二重スパイ(もぐら)」がいるんですよ。実際に・・・。まるで推理小説を読んでいるようでハマります。この映画を見ていて思い出したのは『必殺仕置き人』を思い出しました。現場から引き揚げた元大幹部が有能な部下を用いて「裏切り者」とそれに加担した幹部を一人一人粛清していく。

最後の場面で昔から自分(スナイパー)に目をかけてくれた上司を暗殺する悲哀と理不尽さをマーク・ストロングが沈黙でよく演じている。ここの部分は特にぐっときた。良い俳優ですね。実行隊員として活躍していたが、突然のアクシデントで瀕死の重傷を負い、サーカスから強制的に引退させられる。某学校の教師となり、「落ちこぼれ児童」を可愛がるなど人間味溢れる人物を演じる。最後はスマイリーに助けられ「もぐら」を殺しに行く。

私は、3回観てようやく理解できたのであるが、4回、5回と観ていくうちに、イギリスやヨーロッパの街角風景、室内の調度品、骨とう品から・・・みどころいっぱい。
当時の自動車もとても興味をおぼえて楽しくなる。
特に最初の画面は、イギリス諜報局の本部画面であるが、カットがほとんどなく流し撮影。映画とは言え当時を再現した時代考証は圧巻である。セットであれ、CGであれ、それだけでも相当予算をとった贅沢な映画とも言える。

最後になるが、全編に流れる音響も素晴らしい。こういう複雑な利害が交錯する映画が苦手な方はスルー。ハリウッドにありがちな派手な演出は一切ない。

主役は60を過ぎてもなおもダンディーなゲイリー・オールドマン。格好いいなと思いながらこの映画を楽しんでいる私である。もう一人、格好いいと思ったのがこのトム・ハーディー。犯してはならない規律を破り、MI6とソ連からも命を狙われる羽目に。現場で働く若い実行隊員の恋愛の悩みを演じる。シーンは少なかったが、自身の心情を泣いてスマイリーに訴えるなどなかなかの好演。良かったと思う。

(あらすじ)

東西冷戦下の1980年代、英国諜報(ちょうほう)部「サーカス」を引退したスパイ、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に新たな指令が下る。
それは20年にわたってサーカスの中枢に潜り込んでいる二重スパイを捜し出し、始末するというものだった。
膨大な記録や関係者の証言を基に、容疑者を洗い出していくスマイリーがたどり着いた裏切者の正体とは……。

(予告編)

 

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