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映画『エベレスト3D』は考えさせられた。難波康子さんが素晴らしい。

パニック
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まさに究極のサバイバル、映画『エベレスト3D』でした。

ヒマラヤ山脈にある世界最高峰であるエベレスト(チベット語:チョモランマ)は、8,848m。(ほぼ9千メートル)

山頂は、ネパールと中国との国境上にあるということで、とても微妙ですね。
エベレストはインド測量局長官を務めたジョージ・エベレストにちなんで命名されているそうな。

 

山麓は映画で見る限り「ナマステ」の世界のようですね。ちょっと驚きました。信仰というか、住民らは「神の山」として誇りを有しているように見えました。

 

この山は過去いろいろと遭難事故で物議を醸したり、論争に及ぶなど多くの話題を呼んでいます。
そして酸素が希薄で、世界一危険な場所であり、ある意味「神の領域」にも値する聖地なのかも知れません。

 

1953年にニュージーランドの登山家ヒラリーと地元シェルパであるテンジン初登頂がなされた。偉業として現在もなお語り継がれています。

1970年5月11日、松浦輝夫さんと植村直己さんが日本人として初めて登頂に成功した。

1975年5月16日、田部井淳子さんが女性として世界で初めて登頂に成功した。

1996年5月10日 8名が死亡する大量遭難死が発生した。同シーズンに加えて4名の遭難があり1シーズンで12名の死者が出たことになる。

【七大陸最高峰の高まる人気と、登頂ラッシュ】

1990年代半ばには公募隊による登山が主流となり、アマチュア登山家であっても必要な費用を負担すればエベレスト登山に参加できるようになった。あらかじめシェルパやガイドによるルート工作や荷揚げが行われるため、ルートが狭い場所においては登山家が渋滞し、長時間待つようなことも増えた。

 

1996年、ニュージーランドのアドベンチャー・コンサルタンツ社(AC)は、1人65,000ドル(当時の円換算、約750万円)でエベレスト営業公募隊を募集した。探検家のロブ・ホールが引率して、世界中のアマチュア登山家と共に5月10日に登頂を果たすというツアーで、いわゆる商業登山隊(ガイド3名・顧客9名)であった。

日本人の難波康子さんも参加した。
他にもスコット・フィッシャーが引率するマウンテン・マッドネス社公募隊も行動を共にすることになった。
登山の渋滞を避けるために登頂日を分ける事前の取り決めは南アフリカ隊、台湾隊などと意見が交錯し、結果的には登頂前から混乱が始まっていたと言っても過言ではない。

 

日本人の難波康子さんは5月10日にサウス・コルルートからアタックし登頂に成功した。
これによって同じルートで登頂に成功した田部井淳子さんに続き、難波さんは日本人女性で2人目のエベレスト登頂者、及び七大陸最高峰の登頂者となった。

 

【魔の14時】

あくまでも目安であるが、今までの遭難事例、山頂付近の天候を含めた詳細データーと分析。
そして永年の経験から得られたデスゾーン(山頂付近)における「折り返し時刻」は暗黙にて「14時」と約束されている。
「14時」を過ぎると自動的にもっとも危険な時間帯に突入し、そのほとんどが生還できないと言われてきた。
その最も大きな要因は希薄な酸素と山頂一帯の気候の変化による厳寒(零下50度)、そして登頂達成するタイミングの難しさである。

どのようにベテランのクライマーでも、屈強なトレーニングを重ねてきた者も、高度9,000メーター近い山頂付近の一歩及び1メーターは、酷い消耗との闘いと言われている。
まさにデスゾーンである。

【難波康子さん】

難波さんは、結局約束の1時間を過ぎた15時であった。気丈にもキャンプ地近くまで辿り着いたが、残念ながら力尽きて遭難されている。とても残念だ。さらに、リーダーのロブ・ホール氏とともに16時30分に登頂したメンバーも2名いたが、やはり遭難死されている。

その他、下山途中にまるで追い討ちをかけるように突然の悪天候に見舞われ、次々とメンバーらは倒れ、遭難している。また、当時のキャンプ地ではなかなか状況把握が正確になされず、情報も錯綜した。加えて待機していたメンバーも疲労困憊という最悪の状況下であったと後日の論争に至っている。

 

【かくして、映画『エベレスト3D』という映画が近年上映された。】

私の記憶では、この遭難事件は我がお店(薬局)を開設してちょうど6年目にあたる年であったと思う。
普連土学園出身で、早稲田のOBでもある難波康子さんのご活躍は、前から友人を通じてよく知っていたので彼女の死はショックでした。

なぜ?と当時は新聞記事等を熟読したものですが、小生は登山家ではないし、エベレスト登頂そのものの実体も全くつかめていません。(当然ですが。)
日本にとっても大変な損失なんだなぁ~と、つくづく思ったものです。

 

彼女の私生活は質素で庶民的。スポンサーを求めず、仕事をしながら、ほとんど貯金や自前で登頂費用を工面されてきたそうです。素晴らしいです。真の意味でのアマチュアなんですね。と、同時に不屈の精神をもって七大陸最高峰に挑戦し、その登頂を果たした彼女を心から尊敬したものです。大和撫子、ここにあり!と。
陰ながらご冥福を祈るものです。

 

この映画は、なかなかよくできている。特にリーダーのロブ・ホール氏を演じていた主役級のジェイソン・クラーク。今までかなりの「悪役」をこなせる個性的俳優でしたが、いい味出しています。本当にうまい俳優ですね。

それと、マウンテン・マッドネス隊の隊長スコット・フィッシャー役のジェイク・ジレンホール
未熟で純真な青年役が今までのイメージでしたが、こんなに渋い役もするようになった。最初は髭とサングラスで誰だかわからなかった。

 

それと出ました。サム・ワーシントン。この方がスクリーンに登場するだけで、映画そのものが引き締まります。
いつも精悍な顔立ちで、救助に奔走する姿は格好いいです。
今回はターミネーターでもなく、ギリシア神話の世界でもなく、現実の「AC社」登山ガイドの別動隊の責任者として登場。早くしてロブ・ホール氏の窮地に気づき、救助隊対策の中心としてベースキャンプに駆け付けます。

この前代未聞の「エベレスト大遭難」の事件は、登山の専門家からはさまざまな意見が出されました。
疲労困憊して救助に行けなかった者への非難や、エベレスト登頂に関しての商業化としての問題点などが浮き彫りにされたとの意見もあったようです。後年の手記や記事にてこれについての反論なども行われたようです。

しかし、この時は辛くもベースキャンプに戻れたメンバーや窮地を脱したシェルパーも、この事件後に再度登頂に挑戦し遭難死されているんですね。これって、もうエベレスト、命・・という感じです。同時に生存率の極めて低い山頂への死闘の他ないでしょう。

映画のセリフの中で、『生死決定権は我々ではなく、山にある。。』と感慨深く語るシーンが印象的でした。
まさに究極のサバイバル、映画『エベレスト3D』でした。

 

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