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映画『アンノウン』を観て、思い出したこと。

洋画
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映画『アンノウン』を観て、思い出したこと。

いつかここに書こうと思ったが・・・私もバイク事故で頭部を強打しヘルメットが破壊されるほどの衝撃であったが生還している。
しかし一時的な記憶喪失に陥り、『私は誰?ここは何処よ?』の人間になったことがある。滑稽な話であるが本当のことだ。脳のメカニズムとは摩訶不思議な世界だ。
そして、救命救急に運ばれ、肩甲骨損傷のオペを受けている時に知らない人の名前を呼んだり、点滴を受けている時にいろいろと呪文を唱えていたという。そういう混乱した頭の状態の時に、身内の者が駆け付けてきて、どうも私の状態が普通ではないので、気味悪くなって皆帰ったといういきさつがある。

 

 

 

この映画はまさにその私のフラッシングみたいなもので、なるほどと心底理解ができた。
自分が自分ではなくなり、他人としての人格を自分と『強く思い込む』というか頭部の衝撃でどこか配線が狂いはじめ、それが正常な自身と思うようになる。
まさに『アンノウン』である。

これを渋い俳優のリーアムニーソンが植物学者として演じているから興味を持って観た。面白い。タクシーの後部座席に座っていて、突然の事故で車ごと川に落ちる。その衝撃で強く頭部を打ち、意識不明。カウンターショックで蘇生するも、すでに人格が入れ替わってしまっていた。これが映画の冒頭のシーンである。

この記憶障害は医学的な見地からみると、何らかの原因で、脳が損傷した場合に引き起こされることが多い。
例えば、交通事故による外傷性の場合や脳梗塞のような内因性による場合、高次脳機能障害による場合もある。また、うつ病や統合失調症などの心因性である場合もある。

健忘症候群では記憶の中でも陳述記憶のうちエピソード記憶が障害されかつ前向性健忘が主症状の場合が多い。
健忘症候群は側頭葉内側面、視床、前脳基底部の障害で起こることが多い。その他の稀な部位としては脳弓、乳頭体、脳梁部大後域、内包膝部が知られている。
前頭葉損傷で健忘が生じるかについては、解明できていない。前頭葉特に前頭前野に損傷があれば、記憶をはじめ認知機能全般に影響が及ぶ。この場合はかなり悲観的だ。

私は、その一歩手前までいったが、2、3日で回復した。回復するときの衝撃は特にはなく、ただやたらと疲れていて寝た記憶だけが残っている。例えば、同僚の「めぐみ」が心配して見舞いにきたり、24時間ずっと病室外に待機していた「昇(のぼる)」の存在すら記憶には無かった。

ただ「昇(のぼる)」がなんで白衣とマスク姿で、抑制帯を巻かれた私の顔を覗き込んでいるのか理解できなかった。
いつの間にか、こいつ医師の資格をとりおって、ワシの体をバラバラにする気だな。抑制帯で縛り上げて、なんというふざけたヤツだと思ったが、再度深い眠りに落ちた私であった。

あとでめぐみに聞いてみると、なんか別人のようになって、ベッドに設営された点滴装置を無理やりはずしたり、背中の傷に手でさわろうとしていたので、仕方なく抑制帯を回したそうである。さらにそれがICUにずっと入っていたので、面会時は「めぐみ」も「昇」も白衣、マスク着用を強制されたと言っている。

しかし、あいつはワシに向けて「メス」を持って近づいてきた。。と「めぐみ」に告白したら、ゲラゲラと笑いながら、「あんた、映画見過ぎと違う?馬鹿じゃない~笑」と。一笑に伏す。
たく、ふざけたヤツらだ。人を小馬鹿にしおってとハラ立ったが、仕方ない。ドジってバイク事故を起こした自分が悪かったと深く反省したものだ。

しかし、もう二人はこの世にいない。やはりどんなに馬鹿と言われても、どんなに腹立てても、二人には生きていて欲しかったと心底思う時がある。ワシとしてはあの時点で、別人になっていた方がよかったのか、今でもそれを否定する自信すらない。

 

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