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グリーン・ゾーンの欺瞞と陰謀。まさにアメリカを象徴した映画。

洋画
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グリーン・ゾーンの欺瞞と陰謀。まさにアメリカを象徴した映画。

この映画には莫大なコストをかけた割には、酷評が多かったと思う。
なぜならば、あまりにも政治色が濃く、マットデイモンの「ボーン」を期待して鑑賞された方からは「つまらない。」の評価が多いと思う。実を言うと私もその一人だ。

一方、イラクの中心地である宮殿を「グリーン・ゾーン」として、そこに繰り広げられる米国の国防総省とCIAの激突を描いていた。もともと『大量破壊兵器』などは全く無く、米国がイラクへ進駐するための方便であることは当時の日本人の誰もが薄々『怪しい』と内心思っていたと思う。イラクへ米国が入り込む理由は、別にその確証もなく、周囲の国々、経済大国や国連がある程度認めれば「平和維持軍」として進駐することはできる。だから、この映画のラストで国防総省の要人が開き直って言うように『大量破壊兵器』の話などこの際どうでも良かった。。と言うのが本音であろう。

なんとなく、皆で寄ってたかって雑談して、なんとなく『大量破壊兵器』の話が舞い込み、「そうだそうだ、それは危ないな、ゆゆしきこと。排除しようよ。」という話に尾ひれがついてしまった。凄くいい加減節な話ではあるが、なんとなく決めて、なんとなく実行していく。皆集まれば「怖くない」という国際政治の世界だ。

結局、誰がこの話をでっち上げたのよ?ということになる。この映画では国防総省の一人の高官の自作自演というストーリーではあるが、これには少々無理がある。CIAがこれに真っ向から否定し、爆弾処理班の隊長である主役のマットデイモンを指名して、その『捏造』を暴こうとする。これも無理を通り越して、本末転倒。やれやれです。おまけに女性新聞記者までが、大量破壊兵器の『裏取り』もせずに記事を掲載したこともこの映画に盛り込んでいた。おいおい。
そのような欺瞞の渦巻く中にあって、正義感強く、常に疑問を有し、頼りになる現場の軍人はマットデイモン。今、一番信頼できるのは米国兵なんです。。。というプロバガンダもしっかり押さえた展開の流れ。

これは映画の技であり、全くあり得ない設定である。元々CIAが画策してきたイラク戦争であることは周知の通りであり、実にアメリカ万歳!正義のヒーロー万歳的な映画である。今更私がここで吠えても意味ないし、『映画はしょせんハリウッド映画である。。』と、誰かさんが言っていた。この映画の良い所はイラク国民(市民)の一人が、最後の最後になって旧イラク軍の将軍を射殺する。『イラクのことはイラク人が解決する。』ということであろう。

あまりにも素晴らしい演技で、真に迫っていたと思う。そうなると、見ようによっては全体的なバランスも考慮したと感じる。イラク国民への配慮というか、アメリカンヒューマニズムというか。。まぁ、ああでもしないとこの映画は終わらないし、総合評価としてはプラスマイナスのゼロ。

そのように、非常に評価の分かれる映画であり、ドキュメンタリータッチの手振れ多きシーン、一見して単純なようではあるが、背景には難解な政治色も濃い映画。「ボーン」を見慣れてきたファンとしてはストレスを感じる映画であったに違いない。

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【あらすじ】

「ボーン・スプレマシー」「ボーン・アルティメイタム」の監督・主演コンビ。
ポール・グリーングラス&マット・デイモンが、イラクの戦場を舞台に描く社会派サスペンス・アクション。

イラク戦争の大義、“大量破壊兵器”を巡る情報そのものへの疑問を抱いた一人の米軍兵士が繰り広げる真実追求への孤独な戦いの行方を、極限のテンションと臨場感でスリリングに綴ってゆく。
フセイン政権陥落直後のイラク、バグダッド。

米陸軍のロイ・ミラー准尉と彼の部隊は、大量破壊兵器の発見という極秘任務に就いていた。
しかし、捜索は空振りを繰り返し、次第に情報源への疑いを強めていくミラーだったが…。

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