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フィクサー(=もみ消し屋)のマイケルと米国の製薬巨大企業の役員カレンとの激突!

感動映画
(C) 2007 Clayton Productions, LLC
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フィクサー(=もみ消し屋)のマイケルと米国の製薬巨大企業の役員カレンとの激突!

ニューヨークにある最大の法律事務所というか、企業化した弁護士集団の会社に勤めるマイケル・クレイトン(クルーニー)は、ボス(マーティ)直属の部下で、最も汚い仕事を担当するフィクサー(=もみ消し屋)と言われている男。

(C) 2007 Clayton Productions, LLC

ある日、事務所内最高の敏腕弁護士(マイケルの同僚であり親友でもあるアーサー)が巨額の企業訴訟(製薬企業)の係争中に相手側に寝返ってしまい、法廷内で大きな問題を起こす。いつものように問題の「もみ消し工作」にかかるマイケルだったが、事の真相を知り、公私につけての人生の岐路に立たされる・・というのがこの映画最大のキモ。

(C) 2007 Clayton Productions, LLC

このままでは敗訴に陥る製薬企業側では業を煮やし、企業トップの指名により女性役員であるカレンが密かに暗躍する。
彼女は裏の「便利屋」を雇い入れ、問題の弁護士を自殺にみせかけて暗殺排除してしまう。

その死因に不審に思ったマイケルが調査を開始すると、カレンがそれも察知し、彼をも亡き者にしようとして、マイケルの車を爆破。辛くも窮地を脱したマイケルは、同じフィクサー同士として企業モンスターとも言えるカレンと真っ向、正面から対決するというストーリーである。

(C) 2007 Clayton Productions, LLC

特に印象に残るのが弁護士アーサーを演じる「トム・ウィルキンソン」の演説。台本なのかアドリブなのか、全くの自然体で説得力ある演説は圧倒される。凄い俳優だ。
さらに、大企業(製薬会社)の訴訟を担当し、その命運を支える女性役員カレンの迫力と、これまた切れの良い演説の応酬。ほとんどビョーキのようなアドリブ。(・・と聞く)
彼女の新聞社取材への対応や、大勢の原告側を前にしての和解の演説は聞いていて呆れるほど抜け目なかった。

弁護士事務所のボスである熟練されたしたたかさも、なかなか真似のできない演出。
便利屋稼業と陰では自殺にみせかけた暗殺も請け負う殺しのプロとか、私生活では賭け事好きのマイケルに借金返済を迫るマフィアの窓口役とか、どれをとっても一流の俳優陣を並べている。

はっきり言って、ジョージ・クルーニー主演だからこそ、重みある俳優も数多く出演したのだろう。

(C) 2007 Clayton Productions, LLC

第80回アカデミー賞では作品賞を含む7部門にノミネートされ、ティルダ・スウィントン(カレン役を演じた)が助演女優賞を受賞した。脚本の流れからすれば当然なのかもしれない。
この女優は、イギリス出身、ケンブリッジ大学時代に演劇を始めたというバリバリの硬派。別の映画では貴族の青年を演じるという特殊な役も難なくこなしているようだ。

マイケルの子役(男の子)がこれまた凄く賢い子で、素晴らしい。よく自分なりの視点で堂々と話す姿にとても感動した私である。最後までとても印象的な子供で、素晴らしい。
マイケルの弟、プライベートな家庭を大事にする刑事役も良かった。さらにアル中で人生破綻した彼らの従弟役もなかなか・・滲み出ていた。

それにしても・・できれば、子役をしていた男の子とか、なんと言っても最初から火種となったアーサー役のトム・ウィルキンソンにも受賞して欲しかったとつくづく思う。
皆それぞれが、それなりに重くしめくくるのであるが、女性役員カレンの熱演だけは空振りとなり、思わぬ結末を迎える。フィクサーであるマイケルにはめられる形で決着がつく。
マイケルは彼女に言う、『オレを消そうとしたのは間違いだ。オレを誰だと思ってるんだ。フィクサーだよ。』

このセリフは濃すぎるし、臭いセリフ。敢えて言うならば、このシーンは私が編集者だったら全てカット。
最終場面は、無造作にタクシーに乗り込み、黙々と回想しているマイケルのクールな姿だけで十分と思うのだが。いかがなものだろうか。。

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