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西洋人参についての考察(資料ノート)

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西洋人参についての考察(資料ノート)

【西洋人参の発見とその歴史】

17世紀に入り、すでにヨーロッパには中国の人参の優れた効能が伝わっていました。
フランス人宣教師Pierre Jartouxはタタール(モンゴル高原から東ヨーロッパまでの地域)を旅行し、その人参に関する詳細な調査報告を記載していました。

それを読んだカナダ在住のフランス人宣教師Joseph-Fransois Lafitauは、タタールの人参の原植物の自生地と同様の自然環境がカナダにもあることから、この地にも人参が産する可能性を考え調査を開始したそうです。
その結果、Lafitauが雇ったモホーク族の女性がイロコイ族領内で治療薬として良く知られていた薬草を持って来たのです。これが西洋人参発見のきっかけとなったわけです。

 

西洋人参(せいようにんじん)はアメリカ北東部からカナダ南部の森林地帯に分布する「アメリカ人参」とも言われるウコギ科の薬用植物です。かつてアメリカ、カナダの接する五大湖周辺では北米先住民が古くから「ある植物(西洋人参)」の根と葉を薬草として用いていました。つまり病魔を払うハーブとして珍重されてきた歴史があります。

ヨーロッパ人が入ってくる以前、当時のエリー湖とオンタリオ湖周辺にはイロコイ族、残り地域の大半にはアルゴンキン族が住んでいて、他にも多くの部族が先住していたと言われています。

【中国商人による買い付けと、絶滅への保護】

1776年、イギリス(グレートブリテン王国)によって統治されていた13の植民地が独立したことを宣言しました。(アメリカの独立宣言)
18世紀になると、北米先住民により採集された野生の人参の根を中国の清朝の商人が買い付け始め、野生の大きな根はとくに高値で取引されたと伝えられます。このため、先住民をはじめ後の開拓民(ヨーロッパ系米国人)らによる西洋人参の乱獲が始まったのです。当然ながら各地で争いごとも多くなりました。そして中国広州や香港を経由して頻繁に輸出されていたことにちなみ、広東(かんとん)人参とも呼ばれるようになりました。

つまり中国へは約300年以上も前から現在に至るまで、貿易産業として輸出されており消費されてきた経緯があります。このことが一般に公表されると中国の人参買い付け商人が大挙してカナダに押し寄せました。(爆買い)

 

中国では本草書『本草綱目拾遺』に「西洋参」という名称で収載され、「洋参は遼東に似た白皮泡丁のもので、味は人参に類するものだが、ただ性が寒だから糯米飯上で蒸して用いるが宜し。甘、苦であって陰を補し、熱を退ける」と記載されています。人参と同様によく使用されていたようです。

 

かつてはアパラチア山脈地方と、隣接するペンシルベニア州やニューヨーク州の森林にも広く西洋人参は自生していましたが、大量に採集されたためにアメリカ合衆国のほとんどの地域で自生品は稀になってしまいました。
近年では、米国の自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーは、本種をG3(危急)にランクしていて、かつ、ワシントン条約(種の保護)の附属書Ⅱにも掲載されています。(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)

【アメリカ人参としての品質管理と価格の上昇】

現在、西洋人参は「アメリカ人参」として、カナダをはじめウィスコンシン州やミネソタ州(五大湖周辺)では遮光下で積極的に栽培されており、植え付けから3~4年で収穫されています。

特にウィスコンシン州では品質管理は厳重でウィスコンシン・ジンセン協会(約200軒の栽培業者)の下で農家ごとのロット管理(トレーサビリティ確立)を実施しています。また、カナダのケベック州においても西洋人参の栽培は盛んであり、品質も良好で他地域との差別化を図っています。

近年になり、自生品はほとんどと言ってよい程、採取できず、厳しい管理の下で栽培をしているのが現状です。
中国でも栽培を開始していますが、規模は小さく、その人気と国内需要には追い付けず、益々希少素材となり価格は高騰する一方です。

現在日本における西洋人参(ウチダ和漢薬)は、五大湖周辺(国境)から栽培採取したもので、ロット管理(トレーサビリティ)の関係で厳密にカナダ産と付記していますが、以前から取り扱ってきた西洋人参(アメリカ産)と同じものです。非常に品質が高い刻み生薬なのですが、価格は前述の通り高騰中であり、今後もなお上昇を続けると予想されています。

最近の香港市場ではもっぱら原産地のアメリカ国旗に由来する「花旗参」又は「西洋参」の名称で流通している模様。

【西洋人参としての特徴】

西洋人参(アメリカ人参)

葉は5枚の小葉からなる掌状複葉で茎に数枚輪生するなど、オタネニンジンP. ginsengやトチバニンジンP. japonicusに良く似た形態を有しています。根茎は短く、根は紡錘形で時に分枝します。

生薬は、一般に長さ2~6センチ、太さ0.5~1センチの紡錘形またはやや円柱形ですが、高級品ではさらに大型のものもあります。表面に細い横じわと縦じわがあることが特徴とされます。根の横断面は淡黄色で褐色の形成層が確認でき、赤褐色の樹脂管が多数散在しています。

西洋人参(アメリカ人参)の畑

製品は太さが平均しており質が堅くて軽く、表面の横じわが緊密で香りの濃いものを良品とします。現在は稀ですが野生のものを特上品とします。現代中医学では「補気養陰・清肺火・生津液の効能をもち、気陰両虚の有火に適する、熱病気陰両傷の煩倦口渇や津液不足の口乾舌燥、陰虚火旺の咳喘痰中帯血などに用いる」としています。

つまり補気養陰、清火生津。 朝鮮人参に似た強壮作用があるが、補気作用はやや弱い。朝鮮人参は微温性であるのに対し、西洋人参は涼性で、解熱鎮静作用があるため、ほてりやのぼせなどが見られる場合の滋養強壮には、朝鮮人参よりとても便利な場合がある。また、体液の補充を促す作用がある。
従って、体にはソフトなため、血圧上昇はみられず高齢者向きとして珍重される。

 

成分研究から人参同様のginsenoside類が含まれていることが知られ、実験的にも人参と同様な中枢神経に対する刺激や血圧降下、疲労回復などの作用が認められています。人参と比較すると補気作用は弱いようですが滋陰清熱作用は優れているようです。つまり熱証の人に対する滋養強壮に適しているとされます。

朝鮮人参は「陽の人参」、西洋人参は「陰の人参」とも言われる。
中国では白虎加人参湯の人参の代わりに広東人参が使用されることもあるようです。

【西洋人参のサポニン組成】現在までわかっていること。(2018年)

サポニン組成は田七人参に似ています。これらのサポニン成分が西洋人参の働きを左右しています。

●ginsenoside Rb1

●ginsenoside Rc

●ginsenoside Rd

●ginsenoside Re

●ginsenoside Rg1

●ginsenoside Ro

上記サポニン成分の他に、ginsenoside Rb2、ginsenoside Ra、ginsenoside Rg2なども含有しています。

さらに、アミノ酸やミネラル、ビタミンB群、糖類を含んでいます。

 

【西洋人参の摂取方法と目安】

我が国においては「食品」の取り扱いである。従って製品そのものには効果・効能など付記できない。
また、摂取方法では健康に役立てるための目安量と考える。

●1日の摂取の目安 10g程度

(煎じ)

西洋人参・刻みを3g程度を鍋に入れ、適量の水を加え蓋をして沸騰してから弱火で10分ぐらい煎じます。

(お茶のようにして摂取)

西洋人参・刻みを3g程度茶碗又は急須に入れ沸騰したお湯をそそぎ、蓋をする。5分程度置いてから飲みます。数回繰り返して使えます。

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この記事の会社
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代表電話:0428-25-8682 代表ファックス:0428-25-8683 代表e-メール:pro@protan2.com 
直営店舗:薬のプロたん/営業時間:月曜~金曜 10:00~17:00
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管理薬剤師:遠藤啓太 登録番号:第142990号
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