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精神・神経系の漢方【第2回】温胆湯と帰脾湯について・薬剤師解説

精神・神経系漢方特集・薬剤師解説
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精神・神経系の漢方【第2回】温胆湯と帰脾湯について

いつも有難うございます。

現在連載中の精神・神経系の漢方【第2回】となります。

今回は「温胆湯と帰脾湯について」お話しします。

温胆湯 (うんたんとう)は熱痰(ねったん)がヒント。

当処方はかなり有名です。
非常に穏やかに効いてくるのが特徴で、お若い方からご高齢者まで幅広くファンがいます。

この証としては日ごろから胃腸の働きが弱い方。胃や体の中に水分がたまりがちの方に多いと思います。

漢方医学の世界ではイライラやストレスで熱が発生すると、たまった水分が粘り気を帯びた液体(熱痰・ねったん)
に変化すると言われています。

いわゆる不眠や不安、イライラ、胸苦しさなどの症状はこの熱痰が原因となっています。

●痰(たん)とは咳嗽時に喀出する痰を指しますが、これは狭義の痰(たん)を示します。

しかし漢方の世界では、広義の痰は身体に流れる水が停滞して熱をもち凝集化した結果、粘性化したものを指す。・・と解釈いたします。
熱を有するため、痰熱(たんねつ)とも言われます。

風邪もひいていないのに私は痰が有りません・・と言わないでください。漢方の見解では体の中に痰が溜まっている状態なのです。

●温胆湯は痰熱を除き、痰熱が引き起こす精神症状や消化器症状を改善する。さらに、胆を強めて胆力(決断力)をつける。・・というわけです。

詳細説明はこちら

温胆湯(うんたんとう)エキス細粒G「コタロー」
温胆湯(うんたんとう)はよく引き合いのある漢方処方です。日ごろから胃腸の働きが弱い方は、胃や体の中に水分がたまりがちです。イライラやストレスで熱が発生すると、たまった水分が粘り気を帯びた液体(熱痰・ねったん)に変化すると言われています。不眠

 

温胆湯の特徴

不安で物事が決断できず、不眠が生じる。精神症状が消化器の不調を引き起こしている。どちらかというと「うつ傾向」の方に著効します。

温胆湯 (うんたんとう)エキス細粒G「コタロー」

温胆湯エキス細粒G「コタロー」 90包

 

もう一つ、有名処方です。帰脾湯(きひとう)も人気の処方です。使い方でよく温胆湯と比較されます。

【帰脾湯(きひとう)】「心脾両虚」を改善する処方

よく「身も心もくたくた・・。」とのご相談をお受けします。

帰脾湯は、心血虚と脾気虚が同時に発生した「心脾両虚」を改善する処方なのです。

◎心血虚とは、不眠、動悸、健忘、不安感など大脳や中枢神経系、心臓の拍動による循環機能の異常のことです。

◎脾気虚とは疲れやすい、食欲不振、軟便など消化器系の機能低下をさします。

この2つを同時に改善できる処方は帰脾湯(きひとう)がベスト!なんですね。

詳細説明はこちら

帰脾湯(きひとう)は「心脾両虚」を改善する処方
■帰脾湯(きひとう)は「心脾両虚」を改善する処方いつも有難うございます。よく「身も心もくたくた・・。」とのご相談をお受けします。もし、あなただったら、何の漢方処方を所望されますか?例えば女性の場合。イライラして怒りやすい。強い月経前緊張症を

特徴

半夏厚朴湯や、温胆湯でも受け付けない、かなり精神的なストレスを受けている場合、効力を発揮。

お引越し、異動で新しい職場。年度末の仕事の追い込み。出張など。。の環境下にてよく用いられ奏功いたします。

帰脾湯(きひとう)エキス細粒G「コタロー」

帰脾湯(きひとう)エキス細粒G(「コタロー」2.5g×90包

 

【プロたん的 まとめ】

神経症状のはじまりは、まずは不安観念が繰り返し反復されて、自身を襲い始めることから端を発します。ああなったら、どうしよう。。こうなったら困るなぁ~と、心配が深まっていきます。問題が解決すれば、なんのことはなく、意外と些細なことで悩んでいたと回顧するケースが多いと思います。しかし、この問題の根が深かったり、または長期間継続するとなると、そう簡単には心は休まりません。

身近な例としては職場の人間関係、自身の疾病に関する不安、婚姻関係、友人関係、資産関係、借財の返済など数え上げたらキリが無いほどその要因は山積しています。タイプとしてはとても生真面目で律儀な方が多く、加えて几帳面なタイプの方が多いですね。長期間これがストレスとなると、不安がつのり、「心が折れそう」と言いつつ、独特の倦怠感に襲われ、不眠も継続します。アルコール、つまり飲酒を開始し、さらに睡眠導入剤、抗不安薬、精神安定剤・・・とのパターンが多いかと思います。

そこで漢方療法の話になりますが、不安観念、不眠傾向があるのなら、まずは半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)という処方が浮上いたします。ヒントとしては、「のどの痞え感(のどつかえかん)」が大きなポイントとなります。漢方医学で言うところの「梅核気(ばいかくき)」・・つまり梅のタネが喉に痞えたような不愉快な状態。・・の症状が出ている場合、著効する漢方処方です。

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、不安神経症の特効漢方と申しますか、漢方のトランキライザーとも言われます。

製剤としては、ウチダのNP細粒300包シリーズの「理気利心(りきりしん)」が梅核気・咽中炙臠・心腹脹満・気鬱に効く漢方として当店でも推奨しています。
300包は100日分処方で長いと感じる方もいるかと存じますが、本格的に体質的なものも改善したいという方にはお薦めですね。

 

ウチダの80番 理気利心は梅核気・咽中炙臠・心腹脹満・気鬱に。
ウチダの80番 理気利心・りきりしんが非常に人気。梅核気・咽中炙臠・心腹脹満・気鬱。本日は、当店の漢方相談で不安神経症などによく用いられる漢方製剤・ウチダ80番。理気利心(りきりしん)のご紹介です。理気利心(りきりしん)のページはこちらウチ

 

半夏厚朴湯をベースにして、開発された製剤で、もう一つ、剤盛堂の「安静錠」という有名な製剤があります。


エキス錠ですがとても良く効いて、服用も錠剤のため便利と、お若い患者様からも支持されています。

アンセイ 半夏厚朴湯、【プロたん漢方2】ショッピングカートPC・スマホ版
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さて、これを服用していても、さらに落ち込みがある場合、ついくよくよしてしまう、性格的にとても几帳面な方。。症状としては「うつ傾向」が強い場合など心配性の中高年に多いのですが、この場合は「温胆湯(うんたんとう)」が適証のことが多いと思います。

さらにこれが長期続き、胃腸障害など起こすなど臓器にまで伝播、つまり消化器症状も併発しているようであれば「帰脾湯(きひとう)」ということになります。

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(土曜・日曜・祝日・年末年始・お盆休暇を除く)許可番号:第5228090278号
管理薬剤師:遠藤啓太 登録番号:第142990号
登録販売者 田中しげ子(店長)登録番号:第13-09-00343号
特定販売届出:第5228090278号 管轄:西多摩保健所(東京都)
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URL https://www.protan2.com/

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